霎時施 こさめときどきふる。

第五十三候、霜降の次候です。小雨がしとしと降る頃。


霎(雨かんむりに妾)で「こさめ」なんですね。
「妾」には「高貴な人の身辺を世話する女性。こしもと。侍女」という意味があるので、
本降りの雨を高貴な人に例えて、その脇に控える存在として小雨を見ているのかもしれませんね~。
江戸時代まで遡ると「しぐれ」と読ませているそうです。

この季節なら「しぐれ」の方が合うような気もしますね。
今日は冷たい時雨が降りました。
冬が一歩近づいてきました。


出かける時に雨が降っていると嫌な気分になるとか、お洗濯物が乾かないとか、
どちらかというと雨は嫌がられることが多いような気がします。
以前は空に向かって恨み言を言うこともありましたが、今は素直に従うように努めています。
雨の日に出かけなければいけないのであれば、それなりの装備をすればいいだけなんですね。
自然には人の意を介しない自然だけの道理があって、それをありのまま受け入れるようにすると
自然や宇宙の流れに沿って動く感覚が分かってきて、心が楽になります。





時々行くお蕎麦屋さんの湯飲み茶碗が可愛いんです^^
もうすぐ11月。お茶のぬくもりのありがたさがどんどん増していきます。

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霜始降 しもはじめてふる。

第五十二候、霜が降り始めるころ。24日から28日。


実際は霜が「降りて来る」わけではないのですが、昔の人は夜の内に冷たい空気とともに
霜が地上に降って来る…と思っていたんでしょうか。
夜明け前の空気に触れると、その感覚が分かるような気がしてきます。

23日に盛岡で初霜ということでしたね。
ここのところ、北の空で前線を伴った低気圧が繰り返し通過しているので、
そのたびに冷たい空気が入って来て、雨もほんとうに一雨ごとに冷たさを増しています。
今日も、お天気はそこそこ良かったものの北風が強く吹いて寒かったです^^;
「初霜」は、俳句では冬の季語ですね。

今朝のお天気解説で興味深い説明をしていました。
函館で初雪が降る日の前後3日くらいの間に、関東では木枯らし1号が吹く、ということです。
過去10年のデータでは、1年だけかなりずれていたのですが、他の9年は見事に当たっていて
全く同じ日という年も結構ありました。
今年はどうでしょう。
今日は旭川で2度目の雪、そして札幌で初雪になりましたね~。
映像を見ているだけで身が縮こまります^^;


二十四節気では霜降。候と同じですね。
「露が陰気に結ばれて霜となりて降るゆゑ也」
白露が寒露となり、露が霜になるんですね。
この次の節気はもう立冬です^^;





影がきれいだな~と思って撮ったのですが、この雑草くんももうすぐ枯れるんですね。
それでも根っこは雪の下で春までじっと頑張るわけです。
強いです。




蟋蟀在戸 きりぎりすとにあり。

第五十一候、寒露の末候です。蟋蟀が戸の辺りで鳴くころ。


キリギリスが戸の辺りで鳴く…と言われてもどういうことか今一つよく分かりません。

「詩経」という中国最後の詩集がありますが、その中の「七月」という詩にこんな一節があります。
詩はこちらのリンクへどうぞ~。

五月斯螽動股     五月は斯(ここ)に螽(しう・キリギリス)股を動かし
六月莎鶏振羽     六月は莎鶏(さけい・ハタオリ) 羽を振ふ
七月在野       七月は野に在り
八月在宇       八月は宇に在り
九月在戸       九月は戸に在り
十月蟋蟀入我牀下   十月は蟋蟀(しつしゅつ・キリギリスまたはコオロギ) 我が牀下に入る

「宇」は軒、「牀下」は床下のことです。
7月は野原で自由に動き回っていたキリギリスも8月には軒下にやってきて、
9月には戸口に、そして10月には床下に入り込んで来る。
つまり、人の近くに寄れば寄るほど暖かいからなんですね。

こんなに細かくキリギリスの様子を観察したことはありません。
他のことで忙しすぎる現代人です…。

(追記~
詩の解釈にもあるように、「キリギリス」は「コオロギ」のことではないかという説があります。)



大雪山も白くなり、旭川も今年は早々に初雪を迎え、着々と冬に向かっていますね~。



第五十候、菊花咲(きくのはなひらく)を飛ばしてしまいました。
今週末辺りには菊の香りを求めてどこかに出かけたいです~。






今月は、写真もろくに撮っていません^^;
カメラはソウルに連れて行かなかったし、その後も骨盤が痛かったのもあって
撮ったのは星の写真くらいです。


一番高いところに金星、その下に木星、一番小さくて赤っぽいのが火星です。
4時半過ぎ~5時過ぎくらいの東の空です。

16日。




18日。

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19日、今朝です。

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惑星が惑っている様子が分かるでしょうか~。
火星がだんだん低い方に移動していて、金星も木星の方に近づいていっていますね。
金星と木星は25日頃に大接近します。

あ、今月はオリオン座流星群も来ていてピークは22日、
来月初めくらいまでは見られるようです^^


鴻雁来 こうがんきたる。

第四十九候、雁が飛来し始める頃。 8日から13日まで。


一昨日の水曜日、白鳥を見つけました!
日が傾いて少しくすんだ空に真っ白く、鉤になって南の方向へと飛んで行きました。
7羽くらいだったでしょうか、初飛来かもしれません^^

うっとりと見惚れていましたが、当の白鳥たちは4000kmも旅をしてきてヘトヘトですよね^^;
ここまでたどり着けなかった仲間もいるんでしょうし…。
春まで平和に過ごして欲しいです。


二十四節気では寒露ですね。白露が秋分を経て寒露に。
「陰寒の気に合つて露結び凝らんとすれば也」
露が冷気にあたって凍りそうに思われる頃です。

朝の最低気温が10度を下回るようになってきました。
だんだんとそんな日が増えていきますね。





午前5時半ころ、東の空に月齢25の月と金星。
辛うじて月の丸い形が見えています。

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現在、木星・金星・火星が近くにかたまっていて、そこに月も参加しています。
もう少し空が暗いうちなら木星と火星も見えたのかな^^
冬に向かって、月もずいぶん空高く昇るようになりましたね~。



水始涸 みずはじめてかるる。

第四十八候、秋分の末候です。今年は10月3日から7日まで。


稲刈りの前に田んぼの水を抜いたり、または水がなくなる時期です。

今年はそれほど残暑が厳しくなくて、すんなりと秋がやってきた気がします。
春には桜があっという間に咲いてあっという間に散ってしまったので、
その分も秋を満喫できるといいな~と思います。
個人的には読書の秋でもあります。読みま~す♪


七十二候はほぼ5日の刻みでやって来るのですが、
普段生活しているとすぐに次の候になって
たった5日の変化というのは感じられないことが多いかもしれません。
先日まで日本の外にいましたが、数日して戻ってくると短い間の微妙な変化もはっきり感じるものですね。
確実に季節は移っていきます。





ソウルに行ってきました。



仁王山です。内四山のひとつで、都の西を守っています。
정선(鄭歚)が描いた国宝の「인왕제색도(仁王霽色圖)」がありますが、
それと比べて眺めつつ、古の都に思いを馳せていました^^


蟄虫坏戸 むしかくれてとをふさぐ。

第四十七候、秋分の次候です。虫が土中に掘った穴をふさぐ頃。


啓蟄と、啓蟄の初候「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」に対応する候ですね^^
古い時代では蛇や蛙なども「虫」の仲間でした。蛇も蛙も虫偏です。
蛇は春のお彼岸に穴から出てきて、秋のお彼岸に穴に潜ると言われていたそうです。
秋分以降に蛇を見かけたら、もしかしたら異常気象のサインなのかもしれませんね。


昨日の中秋の名月、見事でした^^
そして今日が満月、スーパームーンです。
月は楕円を描きながら地球の周りを回っているので、地球からの距離が変わります。
今夜のスーパームーンは約35.7万km。
因みに、今年一番遠い満月は3月6日の40.6万kmでした。随分違いますよね~。

今回のジャスト満月は11:51分だったので、今夜見えている月は既に少し欠けていることになります。
昨夜の月も満ちる直前ということでだいたい同じ大きさに見えるはずなのですが、
なぜか昨日の月の方が大きかったような気がするんですよね。
昨日の月には「満ちるパワー」があって、より大きく見えたのかもしれないですね。




ススキとミズヒキとホトトギス。

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秋の風情をゆったりと感じたいのにここしばらく目まぐるしい日々で、
今夜は一体何時に眠れるのか…。(泣


雷乃収声 かみなりすなわちこえをおさむ。

第四十六候、雷が鳴り響かなくなる頃。


今年の夏は一度も雷が鳴りませんでした。
台風や前線の影響でかなりの雨が降った時も雷は聞こえてきませんでした。珍しいです。

この辺りで雷といえば初冬の「雪起こし」なので、むしろ雷の本番はこれからです。
日本は国土は狭くても、地方によって天候が随分違いますよね。
弓なりの形のせいなんでしょうね^^



秋分です。
「陰陽の中分なればなり」(暦便覧より

今日は気温が28度、湿度が80%を超えて蒸し暑かったです^^;
明日も同じくらいの予報なのですが、「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉どおりにいくとすると、
これが今年最後の夏なのかもしれません。


連休中に片づけてしまいたいことが山積みなのは分かっていたのに…
スーパーで栗を見つけたらそれがもう可愛くて可愛くて思わず2kgも買ってきてしまい、
連休中に渋皮煮を作りました。
お萩を作る時間が無くなってしまった~。
また次の機会に。(笑





夕陽は雲に隠れてしまいましたが、うっすら見えるサンピラーで真西が確認できます。
あの彼方に極楽浄土があるのですね。







ふんわりと薄い雲がかかっていました。
十五夜までもうすぐですね~♪
晴れるといいです^^

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玄鳥去 つばめさる。

第四十五候、白露の末候です。燕が南へ帰って行く頃。


ツバメ…気が付いたらもう飛んでいません。
最後に見たのはいつだったかも今年は記憶がありません^^;
というのも、4月の「玄鳥至 つばめきたる」で書いたように、ツバメの数が減っていて、
近所ではほとんど見かけなくなってしまったんですね。(泣
秋と冬は北の方から訪れるので、ここでは玄鳥去の候よりも早くに南に向かって飛び立っていきます。


中国の暦では一つ早い第四十四候が玄鳥去で、
第四十五候は「羣鳥養羞 多くの鳥が食べ物を蓄える 」
「羣(君の下に羊)」は「群」の正字、「羞」はご馳走の意味。
食べ物を蓄えるというのは、体に脂肪を蓄えるという意味ではないかと思います。
渡り鳥の場合、渡りの最中に悪天候に遭ったりすれば一度もご飯にありつけない可能性もあるわけで、
そんな危険な旅を成し遂げるためにはしっかり太っておかなければいけないんですよね。
小型の渡り鳥の中には、1グラムの脂肪を燃やすことで200kmも飛べるものもいるんだそうです。
人間の体と比べた時に、その身軽さが何だか羨ましく思えてきたりもします。
鳥にそう言ったら笑われるんでしょうかね^^;


この候が終われば秋分がやってきます。早いなぁ…。





このあと、誰か食べに来るかな~なんて考えつつ写真を撮っていると…







興味津々のコンちる乱入~。(笑

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栗のイガが鼻に刺さってキャンなんて言うんじゃないかと思って様子を見ていると、
前歯でそ~っと、棘の1本だけをくわえて引っ張っていました。
怖がりで慎重な性格が幸いしたか。(笑