「三三五五」

『三三五五 さんさんごご』

人が小さなかたまりになって歩くさま。
また、物や人があちらこちらに点在するさま。
あちらに三人、こちらに五人いるという状態をいう。


出典は、李白の詩『採蓮曲』。

若耶渓傍採蓮女、笑隔荷花共人語。
日照新粧水底明、風飄香袖空中挙。
岸上誰家遊冶郎、三三五五映垂楊。
紫留嘶入落花去、見此踟厨空断腸。

訳はいろいろあるようですが、こちらなど。 

この詩の中での「三三五五」は、
蓮池のほとりの柳の木の下で、枝の間からチラチラと姿を見せている青年たちです。
少し離れたところで花を摘んでいる村娘たちに声をかけるチャンスを狙っているのです^^
今でいう、ナンパ?!
なんて、そんな言葉を使うと抒情性が飛んでしまって李白先生に怒られそうです^^;

もともと「採蓮曲」というのは、秋のレンコンの収穫を歌った労働歌だそうですが、
李白の腕にかかるとこんな心ときめく詩になるんですね^^


ところで、我が家の外国人がこれを「さんさんごーごー」と読みました。
そうすると電話番号のような、ただの数字になってしまうんですね~!
今までこの熟語を見てもそんなことを考えたことがなかったので新鮮でした。(笑
こういう細かい読み方まではきっと辞書には載っていないでしょうね^^;




삼삼오오 [三三五五]
서너 사람이나 대여섯 사람씩 떼를 지어 여기저기 다니거나 무슨 일을 하는 모양을 나타내는 말.

『採蓮曲』の韓国語訳を見つけました。 


「竜頭蛇尾」

『竜頭蛇尾 りゅうとうだび・りょうとうだび』

最初は勢いがよく盛んであるが、終わりになると衰えてしまうこと。


出典は、『景徳伝灯録(けいとくでんとうろく)』二一より
「惜しむべし竜頭翻かえって蛇尾と成る」
景徳伝灯録は、中国・北宋代(1004年)に道原によって編纂された禅宗を代表する全30巻の燈史。
燈史とは仏教界における歴史書で、とりわけ禅宗史書を指すそうです。


陳尊者(ちんそんじゃ)という僧が旅をした時、出会ったお坊さんと議論をした。
相手は最初は威勢がよかったのに、陳尊者は「こいつは自分を竜のように見せてるけど、しっぽは蛇だろう」
と思い、逆に相手のお坊さんに質問をしたところ、その人は黙り込んでしまった。
やはり陳尊者の思った通りだったという。
こちらより。



類語

『虎頭蛇尾 ことうだび』
あ、トラでもいいんですね^^


今年も残すところ1か月を切りました。
振り返ってみると、竜頭蛇尾なことがいろいろあります。(大汗
熟語カレンダーでこの時期に現れるというのは、戒められているということですね。
頑張りまーす^^;




용두사미 [龍頭蛇尾]
머리는 용이나 꼬리는 뱀이라는 뜻으로, 처음은 좋으나 끝이 좋지 않음을 비유적으로 이르는 말.
약어 : 사미 [蛇尾]
일이 끝으로 갈수록 보잘것없이 되거나 작아짐을 비유적으로 이르는 말.


「秋霜烈日」

『秋霜烈日 しゅうそうれつじつ』

秋の冷たい霜と、夏の照りつける日の光。
態度や規律、刑罰、権威などが非常に厳しく威力があること。


出典は中国の古典にあるようですが、最初から「秋霜烈日」だったのではなく、
何度か変化して「出世」してきたみたいです^^

検察官の付けているバッジ(検察官記章)のことを「秋霜烈日」と呼びますが、
刑罰や志操の厳しさからそう呼ばれるようになったようです。
デザインは、中央の赤が旭日で、周りに菊の白い花びらと金色の葉ですが、
確かに「秋霜烈日」の厳しいイメージにも見えてきます。 
こちらは松重豊さんのブログに載っている、ドラマで使われた贋検事バッジ。 
私には本物と見分けがつきません。(笑 



類語

『志操堅固 しそうけんご』

志や考え・主義などを堅く守り、何があっても変えないさま。
「志操」は自分の主義や主張などを固く守って変えない心。



対語

『春風駘蕩 しゅんぷうたいとう』

春の景色ののどかなさま。春風がそよそよと気持ちよく吹くさま。
また、温和でのんびりとした人柄のたとえ。物事に動じないで余裕のあるさま。
「駘蕩」は春の情景などが、平穏でのんびりとしているさま。
さえぎるものなどがなく、のびのびしているさま。




추상열일 [秋霜烈日]
가을의 찬 서리와 여름의 뜨거운 태양이라는 뜻으로,
형벌이나 기개 따위가 그만큼 엄하고 권위가 있음을 비유적으로 이르는 말.



以下の2つは韓国語では使われていないようで、これは日本語辞典に載っていたものです。
韓国語で説明するとこうなるんですね^^

しそうけんご [志操堅固]
지조 견고, 마음에 정한 것, 주의나 주장을 굳게 끝까지 지키는 것

しゅんぷうたいとう [春風駘蕩]
봄바람이 화창함, 인품이 너글너글함


「吉凶禍福」

『吉凶禍福  きっきょうかふく』

めでたいことと不吉なこと。幸福と災い。
「吉凶」も「禍福」も良いことと悪いことの意で、
同じような意味の言葉を重ねて強調したもの。


出典は見つからなかったのですが、
『無量寿経(仏説無量寿経)』という大乗仏教の経典に出てくるそうなので、
元々は仏語なのでしょうね。 

大谷大学のサイトの記事を読みました。 
災いを取り除き幸福を引き寄せようという発想の根本には
「問題のある人生は悪いものだ」という考えがあるが、そういうものの見方は本当に正しいか、
と問いかけています。



길흉화복 [吉凶禍福]
좋은 일과 나쁜 일, 행복한 일과 불행한 일을 아울러 이르는 말.


「我武者羅」

『我武者羅  がむしゃら』

一つの目的に向かい、血気にはやって向こう見ずになること。
また、他のことはまったく無視して、ひたすらあることをすること。


類語 

『遮二無二』 

以前「遮二無二」が出てきた時に「我武者羅」と一緒に書きました^^ 
なので今回はスルーしてもよかったのですが、
カレンダーに出てきたので一応書きました~。



무턱대고 むやみに 向こう見ずに 無鉄砲に やたらに
という単語があって、四字熟語っぽく見えますが漢字語ではないんですよね。(笑
そして副詞です^^;


「糟糠之妻」

『糟糠之妻  そうこうのつま』

無名の貧しい時代から苦労をともにしてきた妻のこと。
「糟糠」は酒粕と糠。
質素な食事の意で、貧しい暮らしのたとえ。

「糟糠の妻」と書くことが多いような気がします。
酒粕も米糠も栄養価が高いんですけどね~。我が家では両方とも必需です。(笑


出典は、『後漢書』宋弘伝。
宋弘は、前漢末期から後漢初期にかけて活躍した政治家。
以下、wikipediaの要約です。

時帝姊湖陽公主新寡、帝與共論朝臣、微觀其意。主曰、宋公威容徳器、群臣莫及。
帝曰、方且圖之。後弘被引見、帝令主坐屏風後、因謂弘曰、諺言貴易交、富易妻、人情乎。
弘曰、臣聞貧賤之知不可忘、糟糠之妻不下堂。帝顧謂主曰、事不諧矣。

光武帝の姉の湖陽公主が夫に先立たれたため、皇帝は姉のために再婚相手を探してやりたいと思っていた。
朝廷の官吏たちの人となりを話題にして姉の気持ちを探ってみると、
公主は「宋弘殿の立派なお姿と器の大きさには誰もかないません」と語った。
皇帝は宋弘を拝謁の場に呼び出し、公主を屏風の陰に隠して、宋弘に語りかけた。
「ことわざに『高い地位に昇ったならば、つきあう相手はいまの地位にふさわしい者に代えるものだ。
富裕な身になったならば、妻は今の立場にふさわしい者に代えるものだ』と言うが、
人の心とはやはりそういうものだろうか」
宋弘は、「『貧乏をしていた頃知り合った友は忘れてはならない。
貧乏暮らしで苦労をともにした妻は粗略にしてはならない』と私は聞いております」と答えた。
皇帝は振り返って言った。「これは見込みがないな。」

糟糠之妻不下堂  糟糠の妻は堂より下さず
「堂より下さず」は、座敷から下げない、つまり正妻の地位から追い出してはならない。


中国では、祖先の祭祀を立派に行い、子孫にもそれを伝えることが最高の美徳なのだそうです。
宋弘と妻の間には子供がいませんでした。
皇帝の縁戚となる道を捨て「糟糠の妻」を選ぶ決断は周囲を驚嘆させたのでしょうね。



類語

『糟粕之妻  そうはくのつま』


조강지처 [糟糠之妻]
지게미와 쌀겨로 끼니를 이을 때의 아내라는 뜻으로,
몹시 가난하고 천할 때에 고생을 함께 겪어 온 아내를 이르는 말.
《후한서(後漢書)》 <송홍전(宋弘傳)>에서 나온 말이다.


「泰山北斗」

『泰山北斗  たいざんほくと』

学問・芸術などその道の第一人者として尊敬される人物のこと。
「泰山」は中国山東省にある名山。
「北斗」は北斗七星のことで、ともに仰ぎ見られる存在であることから。
「泰斗」と略して言うことも。


出典は『新唐書』韓愈伝(かんゆでん)賛(さん)。
「韓愈没、其言大行、学者仰之如、泰山北斗雲」
韓愈を泰山や北斗のように仰いだ、と韓愈の没後に賞賛した言葉。
韓愈さん、四字熟語を勉強している中で一番たくさん登場していると思います^^




類語

『斗南一人  となんのいちにん』
天下第一の人。天下に並ぶ者のない人。

手元の辞書では「斗南の一人」となっていました。

出典は『唐書』狄仁傑(てきじんけつ)伝。
斗南は北斗星より南の意味で、転じて天下の意。
狄仁傑が「北斗以南一人而已矣」と賞賛されたことによる。
則天武后(武則天)が「国老」と呼び一目も二目も置いた人物。
狄仁傑について詳しくはこちら。
「自家薬籠」の記事に狄仁傑と門下の一人・元行沖のエピソードを載せていました。


斗南って、そういう意味だったんですね。
「斗南藩(となみはん)」を思い出しました。
戊辰戦争に敗れた会津藩ですが、松平容大が家名存続を許されて下北半島に移住します。
最初は三戸藩だったのを改名しましたが、理由や意味については諸説あるようです。
『八重の桜』での斗南のシーンは辛かったです。藩全体を流刑にしたようなものですよね。



『天下無双  てんかむそう』
天下に並ぶ者がいないほど、すぐれているさま。また、その人。
「無双」は世に並ぶものがないさま。
古くは「てんかぶそう」とも読んだ。

出典は、『史記』李将軍伝
李将軍は、前漢時代の武将・李広のこと。
武勇を認められ昇進しますが、運が悪いのか実際の戦果をなかなか上げることができず、
最後の戦いでも後方部隊に入れられたことが災いして道に迷い、戦いに遅れて
結局力を発揮することができませんでした。
その無念を叫んで、自ら命を絶ったのだそうです。


『古今無双』『海内無双』『国士無双』『古今独歩』はこちら。


태산북두 [泰山北斗]
(1)태산과 북두칠성.
(2)세상 사람으로부터 존경을 받거나 어느 방면에서 권위 있는 사람.
약어 : 태두
유의어 : 산두

산두 [山斗]
(1)태산(泰山)과 북두칠성(北斗七星)을 아울러 이르는 말.
(2)세상 사람들로부터 가장 존경을 받는 훌륭한 사람을 비유적으로 이르는 말.

두남일인 [斗南一人]
천하에 으뜸가는 훌륭한 인물.


「小心翼翼」

『小心翼翼  しょうしんよくよく』

気が小さくて、いつもおどおどしていること。臆病者。
本来は、細かい気配りができ、慎み深いことをいう。

福沢諭吉『学問のすゝめ』では「小心翼翼謹で守らざる可らず」と
本来の意味で使われているそうです。
ということは、意味が変わったのはそれ以後のことですね。
「翼翼」だけで引いてみると、
用心深いさま。慎重なさま。

出典は、『詩経』大雅・大明。



対語

『豪放磊落  ごうほうらいらく』
『磊磊落落  らいらいらくらく』 この2つは以前出てきました。 

『大胆不敵  だいたんふてき』



소심익익
마음을 작게 하고 공경한다는 말로, 대단히 조심하고 삼가는 것을 말한다.

辞書にはなかったのですが、こちらのサイトなどで勉強しました^^ 


대담무쌍 [大膽無雙]
대담하기가 어디에도 비할 바가 없음.
대담무쌍하다
(사람이나 그 언행이)대담하기가 어디에도 비할 바가 없다.