紅花栄 べにばなさかう。

第二十三候、小満の次候です。紅花が盛んに咲く頃。5月26日~31日です。


好きな花です。先日お花屋さんで見かけました。
1本の茎から枝分かれしていて次々と咲きますが、一つ一つの花は一日花です。
切り花にしても蕾がちゃんと開いてくれますね^^
エジプト原産と言われていますが、日本には4~5世紀には渡ってきていて
すっかり日本の文化に溶け込んでしまっている植物ですね~。
別名「すえつむはな」「くれのあい」「べにのはな」。
「紅(くれない)」という言葉も、もともとは「呉の藍」から来ているということなので、
紅花は呉で盛んに栽培されていて、そこから日本に伝わってきたんでしょうね。



勝手に「紅花三部作」と呼んでいるものがあります^^

まずは「おもひでぽろぽろ」。大好きな映画の一つです。
山形の親戚の家に紅花摘みを手伝いに行く、田舎に憧れる都会っ子のタエコ。
早朝の人気のない駅に迎えに来てくれていたのがトシオでした。
幼い頃の複雑な思いと向き合いながらも楽しく過ごして、
いよいよ東京に帰るという日の前夜、おばあちゃんが突然「トシオの嫁になってくれないか」と…。
タエコは冷水を浴びせられたように、観光気分で農作業を楽しむだけで真剣に農業のことを
考えたことのなかった自分に気づいて、動揺して家を飛び出してしまいます。

ストーリーもそうですが、今井美樹さんやギバちゃん、ベット・ミドラーのThe Roseが好きなんですよね~。
都はるみさんが歌った日本語のカバー「愛は花、君はその種子」もほんとに素敵でした♪



そして大御所はやはり、源氏物語の第6帖「末摘花」でしょう^^

常陸宮であった父を早くに失い、困窮した娘は年老いた女御とともに荒れ果てた屋敷で暮らしていました。
「落魄した悲劇の姫君」に興味をそそられた源氏は、親友の頭中将とどちらが先に姫を落とすか
競争したんですね。
そして源氏は逢瀬を果たすのですが、夜明けに彼女の顔と姿を見て愕然とします。
その時の描写、酷すぎます。(泣
私としては、源氏のショックが大きかったから大げさな描写になったのだと思いたい~。
「末摘花」というあだ名は、姫の鼻の頭が赤かったことから源氏が付けました。
髪はとっても綺麗だったんですよ^^

なつかしき色ともなしになににこのすゑつむ花を袖にふれけむ

大して親しみのある色でもないのに、なぜこの末摘花に袖を触れてしまったのだろうか。
どうしてまたこの赤い鼻の姫と契りを交わしてしまったのか…。

お正月に、末摘花が源氏の正月の衣装を送ってきた時に詠んだ歌です。
正月の衣装は北の方、つまり正妻が用意するものなんですね。
それなのにこの人はまあ北の方気取りで…と呆れてしまったわけです。
どうしてまた…といっても、そもそも光の君ご自身が妄想に任せてなさったことではありませんか^^;

最後には、姫の純真な心が幸せを呼び寄せます。
源氏が姫のことなんてすっかり忘れている間も一途に待ち続けていたのですね。
正月の衣装を送ってきたことも、別に北の方気取りだったのではなく、
それほど嬉しく、それほど源氏を想っていたからでしょう。
姫の想いに源氏も感動して彼女を引き取り、晩年は穏やかに暮らしました。



この歌が出てくれば、次はもちろん大和和紀さんの「はいからさんが通る」なんです。(笑
おばあさまの切なる夢を叶えるために、紅緒さんとの結婚を承諾する伊集院少尉。
花屋さんの店先で紅花が目に留まって、「こんなのが似合いそうだったっけ、あの子」と
紅緒さんとの強烈な出会いを思い出しながら、紅花にこの歌を添えて贈ったのでした。

からかわれていると思った紅緒さんは怒り狂って蘭丸と駆け落ちしてしまいました^^;
少尉にしてみたら、皮肉でもなんでもなかったんですけどね~。
この歌の元の意味を考えると、紅緒さんの怒りも無理はないかと思います。
突然許嫁が現れたショックと、その彼に剣の手合わせで一本取られた悔しさもあったし。(笑




姫の代わりに坊主です^^




今日も全国的に暑かったですね^^;
3週間前の同じ気温の日と比べてみた時に今日の方が断然暑く感じられるのは
太陽の高さもそうですが、日に日に地面に熱が籠ってきているというのも大きいですよね。


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Comment

私も紅花、大好きで、先日もスーパーのお花売り場で頭を撫でてしまいました(⌒-⌒; )。

でも、1日花だとか呉の藍だとか、全然知りませんでした!

源氏物語も、良い加減な断片知識のみ! 日本人として、これはイカンでしょう( ̄Д ̄)ノ。たくさん現代語訳があるのだから、読まないとねー。

この写真、葱坊主かなぁ^_−☆。
  • 2015/05/28
  • ハーちゃん
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ハーちゃんさま^^

紅花、可愛いですよね♪ いつか産地の畑を見てみたいです。
写真はネギ坊主で~す。数年前、スーパーで買ってきた分葱の根を植えたんですよ~。

源氏は長いですからね~(^^ゞ
現代語訳、ほんとにたくさん出ていてビックリしました! 比べてみると面白いんでしょうね。
私もまだ読んでない古典がたくさんあるので、少しずつ取り掛かりたいと思っています(*^^*)
  • 2015/05/28
  • るるる
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