「糟糠之妻」

『糟糠之妻  そうこうのつま』

無名の貧しい時代から苦労をともにしてきた妻のこと。
「糟糠」は酒粕と糠。
質素な食事の意で、貧しい暮らしのたとえ。

「糟糠の妻」と書くことが多いような気がします。
酒粕も米糠も栄養価が高いんですけどね~。我が家では両方とも必需です。(笑


出典は、『後漢書』宋弘伝。
宋弘は、前漢末期から後漢初期にかけて活躍した政治家。
以下、wikipediaの要約です。

時帝姊湖陽公主新寡、帝與共論朝臣、微觀其意。主曰、宋公威容徳器、群臣莫及。
帝曰、方且圖之。後弘被引見、帝令主坐屏風後、因謂弘曰、諺言貴易交、富易妻、人情乎。
弘曰、臣聞貧賤之知不可忘、糟糠之妻不下堂。帝顧謂主曰、事不諧矣。

光武帝の姉の湖陽公主が夫に先立たれたため、皇帝は姉のために再婚相手を探してやりたいと思っていた。
朝廷の官吏たちの人となりを話題にして姉の気持ちを探ってみると、
公主は「宋弘殿の立派なお姿と器の大きさには誰もかないません」と語った。
皇帝は宋弘を拝謁の場に呼び出し、公主を屏風の陰に隠して、宋弘に語りかけた。
「ことわざに『高い地位に昇ったならば、つきあう相手はいまの地位にふさわしい者に代えるものだ。
富裕な身になったならば、妻は今の立場にふさわしい者に代えるものだ』と言うが、
人の心とはやはりそういうものだろうか」
宋弘は、「『貧乏をしていた頃知り合った友は忘れてはならない。
貧乏暮らしで苦労をともにした妻は粗略にしてはならない』と私は聞いております」と答えた。
皇帝は振り返って言った。「これは見込みがないな。」

糟糠之妻不下堂  糟糠の妻は堂より下さず
「堂より下さず」は、座敷から下げない、つまり正妻の地位から追い出してはならない。


中国では、祖先の祭祀を立派に行い、子孫にもそれを伝えることが最高の美徳なのだそうです。
宋弘と妻の間には子供がいませんでした。
皇帝の縁戚となる道を捨て「糟糠の妻」を選ぶ決断は周囲を驚嘆させたのでしょうね。



類語

『糟粕之妻  そうはくのつま』


조강지처 [糟糠之妻]
지게미와 쌀겨로 끼니를 이을 때의 아내라는 뜻으로,
몹시 가난하고 천할 때에 고생을 함께 겪어 온 아내를 이르는 말.
《후한서(後漢書)》 <송홍전(宋弘傳)>에서 나온 말이다.


関連記事

Comment

Comment Form
公開設定

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。