「口密腹剣」

『口密腹剣  こうみつふくけん』

口では優しいことや甘いことを言うが、心の中ではよからぬことを考えていること。
また、外見は優しそうだが、内心は陰険な人のこと。
「口密」は蜜のように甘い言葉。
「剣」は邪悪なもののたとえ。


手元の辞書には
「口に密あり腹に剣あり」で載っていました。


出典は『唐書』李林甫伝にある、唐の宰相・李林甫を評した言葉。

李林甫は表面は柔和であるが、ずるがしこく計算高く、
宦官や后妃の家と結んで玄宗の意を探ったために、奏上することが全て旨にかなったという。
そのため玄宗から信頼されたと伝わる。

陰で人を疑い嫌い中傷したが、顔色や言葉にあらわさず、人にそれを悟られることがなかった。
玄宗を信頼を受けたもので李林甫の門下でないものは始めは親密にし、
地位が自分に迫り始めた時に、陰謀で失脚させた。逃れられるものはなかったといわれる。
そのため、「口に蜜あり腹に剣あり」(『資治通鑑』)と言われた。
(wikipediaより)


博識で書画の才能もありましたが、性格は極めて悪かったとか。
相当恨みを買ったんでしょうね^^;
宗皇帝の寵愛を受けて19年間も宰相を務めているので、妬みを受けて
実際より悪く言われることになったような気もします。

安禄山を登用するように玄宗に進言したのは李林甫でした。
それゆえ安史の乱(安禄山の乱)の遠因を作った人物と言われているようですが、
人間が将来どんな風に変わるかまで見抜ける人なんていないですよね^^;
異民族だから安全牌だと思って推薦したわけですが、結局安禄山もまた野望に燃えたのでした。

李林甫は次第に楊国忠(楊貴妃の外戚)の勢いに押され玄宗の信頼を失い、
死後も楊国忠によって庶民の地位にまで落とされてしまいます。
安禄山は宰相となった楊国忠と対立、乱を起こし燕国を建国しますが
その翌年に暗殺され、ほんの一瞬の栄華でした。
李林甫を貶めて宰相の座についた楊国忠も、安史の乱の責任を問われて殺され、
楊貴妃も同罪とみなされて殺され・・・。
皆さん一生懸命生きた人生だったとは思いますが、
外側から見ると切ないですね~。
権力って、そんなにも蜜の味なんでしょうか。


資治通鑑(しじつがん)は北宋の司馬光による歴史書で
戦国時代から北宋建国前年の959年までを編年体で収録しているそうです。


구밀복검[口蜜腹劍]
입에는 꿀이 있고 뱃속에는 칼을 품고 있다는 뜻으로,
말로는 친한 체하나 속으로는 미워하거나 해칠 생각이 있음을 비유적으로 이르는 말.
출전은 《당서(唐書)》의 <이임보전(李林甫傳)>이다.


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Comment

資治通鑑は有名なので、日本の古書だとばかり思っていました(^^;)。なぜでしょうか? 漢字がそう思わせたのかなぁ。それでいて、内容はまったく知らないのですが(^^;)。

歴史に名を残す人、あまり幸せな一生でない人が多いような気がしますねぇ。
ハーちゃんさま^^

資治通鑑って有名だったんですね~。私は初めて知りました。(汗
たしかに何だか日本っぽい名前に思えます。(笑
294巻もあるなんて、とても詳しく書かれているんでしょうね。

別の時代に生まれていたらもっと違ったことで才能が花開いたのかも・・・
なんて勝手に想像してみています^^
  • 2014/10/23
  • るるる
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