姜尚中がゆく 韓国ルート1の旅

3月29日にNHKBS1で放送された番組なのですが、見逃していたのです。
再放送ありがとう♪
短期間に2回も再放送されるなんて、関心の高さの表れでしょうか。
日韓関係、揺れていますね…。

2月初めの雪降る中、
姜尚中さんがバスで国道1号線を起点のモッポから38度線まで北上します。
最初に訪れたのは「共生園」という孤児院です。
田内千鶴子さんという方が夫の尹致浩さんと一緒に立ち上げ
これまでに多くの子どもたちを育ててきたところ。
以前は親のいない子どもがやってくるところでしたが、
今は経済的な理由で親と暮らせない子どもたちが多いのだそうです。
シン・ドンヒョンくん。
貧しさゆえに小学校も行けなかったけれど、
今は深夜の進学塾に通って大学を目指しています。
将来の目標もはっきりしていて、
信念を持つことの大切さを説く姜さんの言葉を真剣に聴いていました。
別れ際に目が潤んでいたのが印象的でした。
お父さんからの温かい絵とメッセージの描かれた石を大切にしていて、
別れて暮らしていても心は一緒なんだなと感じました。
今回の姜さんとの出会いも大きな励みのひとつとして
しっかり歩いていくのでしょう。

霊光原発。村からの距離が日本では考えられないくらい近くて恐ろしいです。
独裁政権時代に住民の意向も聞かずに建てられた「韓国の経済成長の象徴」。
そこで不正が発覚して以来、
なんと住民自らが専門家を伴って内部を逐一チェックしています。

全州の西にあるクイアンドク村。
村民70名がそれぞれ出資して作った韓屋の宿が人気を博しています。
話が上手な村長さんは受付係、村民各自が自分の持ち味を生かして仕事を分担しています。
みなさんの表情が生き生きしていて行ってみたくなります♪
産業化が遅れたからこそ可能性がある。
後発的であることの有利さを自覚する。
「私たちは単に商売をしているのではない。
自分達に残された自然・伝統を大切にして、村に誇りを取り戻しているのだ。」

こうやって、
1号線沿いに韓国の現実を見ながらどんどん北上していきます。
論山陸軍訓練所での入隊式と兵役につく若者達の素顔。
対中貿易で急成長するピョンテク港と
3年後に東北アジア最大になるというキャンプハンフリーから見える親米和中。
リストラに抗議して、零下10度にもなる中鉄塔の上に籠もる人たち。
FTAの影響で苦しんでいるアンソンの畜産農家。
ソウルでは、
競争社会で勝ち抜くためには学歴しかないと信じて
夜10時まで進学塾で勉強する子どもたち。
一方で、競争を排し子どもの自主性を重んじて伸び伸びとした環境で学ぶ
ソンミ山のコミュニティー。
国会議事堂前の巨大スクリーンで大統領就任演説を聴くたくさんの人たち。
そしてDMZ。
その先には行けない。

とても穏やかで、流れの向きが分からないと言われる韓江。
川の様子と韓国社会を重ね合わせる姜尚中氏。
一見穏やかに見えても、絶えず2つの流れが引っ張り合っている。
成長か、福祉か。
舵取りを間違えば、たちまちに激流が立ち現れかねない。

いろいろなものを見て、いろいろなことを感じた番組でしたが、
一番印象に残ったのは韓国の人々の底力でした。
過激な競争社会での生き辛さを感じる人が多い中で
クイアンドク村やソンミ山マウルのような新しい試みが生まれています。
現代の韓国の姿についても私はまだまだ勉強不足で知らないことがたくさんですが、
こうやってこれからも新しい芽が吹いて、
明るい笑顔であふれるといいなと心から思います。


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