居酒屋での話。

トッポッキが食べたかったんですよね。
それで、鍾路3街駅周辺の露店で食べたらどうかな、と思って歩いていたのですが、
その時まだ5時過ぎということで、露店が立つには少し早かったようでした。
ポツポツとお店は出ているものの、鉄板の上には残り物のように少しずつ食べ物があって
美味しそうには見えず…。
一度ホテルに戻って出直す元気はなかったので、
どこかに良さそうなお店があったら入ろう…
と適当に歩いていたら、案の定迷ってしまいました^^;
といっても、狭い範囲でのことなので大丈夫。
迷っても慌てない余裕も生まれていましたね。
そのまましばらく彷徨っていると、楽園商街に出ました。
大きな建物をぐるっと回り込めば仁寺洞なので、とりあえず仁寺洞に出ようと細くて薄暗い道を歩いていると、
食堂の前、通路を挟んだ向かいにいろんな資材のような物が積まれていて、
その隣の小さな椅子におばあさんがちょこんと座っています。
私の顔を見るなり
ご飯食べた?まだだったら、ここで食べて行ったら?と、
とっても可愛らしい、穏やかな笑顔で言葉をかけてくれました。
あの~、一人なんですけど大丈夫ですか?
と言うと、
大丈夫大丈夫、席はたくさんあるから、さあさあ入って~!
と、お店のオンニたちも招き入れてくれます。
入口のドアに見つけた名前は、강원도집。
観光客向けのお店ではなく、地元の人たちに愛されているお店。
行ってみたいと思っていたお店の一つです。
この旅でご縁がありました^^


お店の中の様子。
メニューは、
순대국밥、따로국밥、
곱창볶음、 순대술국の大中小、
모듬순대の大中小、머리고기の大中小、
そして焼酎。

0818.jpg


店内は…おお~、仕事帰りのおじさんばっかり!紅一点です。(笑
壁際の席に案内されると、すぐさまいろいろな반찬が運ばれてきました。
それから、뭐 드릴까요~?と聞かれ
何があるんですか?と聞くと、反対側の壁に貼ってある차림표を指で示してくれました。
따로국밥이 뭐예요..?
と聞くと、スープとご飯が別々に出て来る국밥ということでした。
じゃそれをお願いします、と注文すると、これもあっという間に目の前に置かれました。

その早さにビックリしていると、隣のテーブルのアジョッシが
韓国は빨리빨리の国だからね~、と言い、
따로국밥の食べ方も教えてくれました。

そのアジョッシが苦笑しています。
私がいちいち、もの珍しそうにしながら食べているのが可笑しいのかな、と思って顔を上げると
ここね~、술집なんだよ?
と言って笑います。
居酒屋に来て焼酎も頼まないで、ステンレスのカップに水を注いでご飯を食べる外国人の女一人。
という図が面白かったみたいです^^;
それから、そのアジョッシとおしゃべりしながらご飯を食べました。
韓国ではたくさん出すのがもてなしの心だから、残しても悪いことじゃないよ、と言ってくれて。
따로국밥は別々に出て来る分、普通の국밥より量が多いんだそうです。

アジョッシの話もたくさん聞きました。
日本語は話せないものの、日本で働いたことのある方でした。
3年契約で日本に行ったけれど、半年で帰ってきたんだよ。
日本は韓国のような情がないから淋しくてたまらなかった。
パチンコも競馬も興味なかったから、友達もできなかったし。
日本の食堂は料理の量が少なくてビックリした、など日本の印象や、
日本人と他のアジア人との見た目の違いや、
そしてなぜか、ナツメや松の実は日本にもあるか、という話まで、いろいろ。
昔ながらの韓屋の茶店が立ち並んでいた、30年前の仁寺洞の風景を語るアジョッシの表情が印象的でした。


おかずは、
豚レバー、清麹醤、アミの塩辛、
キムチ、生の玉ねぎ、豚の耳の煮凝り、にんにくスライスと青唐辛子。
5000ウォンです。
スープに塩味はついていないので、アミを入れて好みの味にします。
キムチを入れてもOKです。

0819.jpg


人生で初めて食べたものは…
청국장 清麹醤。
思ったより癖はなく匂いもきつくなく、美味しかったです。
確かに納豆に似ていますが粘りはありません。
反対側の席のアジョッシの真似をして、茹でた豚レバーのスライスに載せて食べました。
순대 スンデ。
写真で見ていると真っ黒い色がちょっと怖くて、食べられるかどうか心配だったんですよね…。
국밥の中に、屋台などで見るようなものより小さな순대が入っていたので
えいっ!と食べてみたら…
とってもとっても美味しかったです♪
春雨の食感なのか、モチモチとした噛みごたえで旨みが広がっていきます。
怖がらずに何でも一度は食べてみるものですね~。新しい世界が広がります。
今度はちゃんと単品のスンデも食べてみたいです^^
アジョッシに、
スンデ初めて食べたんですけど、美味しいですね~♪
と言うと、
日本のソーセージみたいなものでしょ、とニコニコして言います。
自分の国が好かれていると分かると嬉しいものですよね。
それから、豚の耳の煮凝りも美味しかったです。うっかり名前を聞き忘れました^^;
ゼリー状に固まったものが四角く切ってあって、コリコリした食感です。



アジョッシが席を立つ時に、久しぶりに日本人と話せて嬉しかったと言って、
なんと、私のご飯代まで払って行ってくれたのでした。
お金出しておくからゆっくり食べて行ってね~、と。
びっくりしました。まさかこんな情にも出会えるなんて…。

次回ソウルに行ったら、またアジョッシに会えるといいです。
お礼したいです^^


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Comment

おお、一人旅ならではの日韓交流! こういう経験は忘れられませんよねー\(^o^)/。

そうですか。日本には情が無い...。考えてしまう言葉ですねぇ。

スンデはちょっと怖くて食べた事がないのですが美味しいんですね? まぁ美味しくなければ皆さん食べないでしょうからね(⌒-⌒; )。

私思うんですが、一人旅だと淋しいから人にも話しかける。誰かと一緒だと、それが無いような気がします。
  • 2016/06/08
  • ハーちゃん
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  • Edit
ハーちゃんさま^^

日本にも日本なりの情がありますけど、韓国とは違うからなんでしょうね(+_+)
言葉の通じない国に一人で暮らすって相当大変だと思います…。

スンデ、やっぱり見た目が怖いですよね(笑
とってもとっても美味しかったです!ハーちゃんさんも次回はぜひお試しください♪

そうですね…誰かと一緒だったらこんな出会いはなかったことでしょう。
だから次も、できれば一人で行きたいです(*^^*)
  • 2016/06/08
  • るるる
  • URL
  • Edit
るるるさん アンニョンハセヨ?

いいお話ですね^^
何だかドラマのワンシーンを見ているよなやり取りですね(笑

きっとるるるさんがとてもいい人に아저씨には映ったんだと思いますよ。
  • 2016/06/08
  • hesugi
  • URL
hesugiさま^^

アンニョンハセヨ~♪
自分でもちょっと驚くような出会いでした(笑
まったく別々の人生を歩いている者同士が、こうして偶然、小さな結び目を作っていく…
人と人との出会いって面白くて不思議ですね(*^^*)
このお店も、ぜひまた行ってみたいです。
  • 2016/06/08
  • るるる
  • URL
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