「円満具足」

『円満具足 えんまんぐそく』

すべてが十分に満ち足りていて、何の不足もないこと。
また、穏やかで満足しきった人のようす。
「円満」は十分に満ち足りていること。
「具足」は足りないものがないこと。


「具」というと「道具」「味噌汁の具」などを思い出すのですが、
味噌汁の具、炊き込みご飯の具のような使い方は日本特有のようです。
元々は「そなわる・そなえる・そなえ」という意味なんですね^^


類語

『福徳円満 ふくとくえんまん』
幸福や財産に恵まれ、満ち足りているさま。
「福徳」は幸福と利益の意。
「円満」は満ち足りているさま。



韓国語では원만하다や복덕はありましたが、同じ漢字での四字熟語はないようです。




追記^^

「四字熟語カレンダー」を元にして1年間勉強してきましたが、これでお終いでした。
よく解ったのは、自分がいかに言葉を知らないかということ。(笑

四字熟語はだんだん使われなくなっている気がしますね~。
出番が少ないとしても、こうして勉強して得た収穫は大きいかな。
中国の古典に少し触れられたのも良かったし、韓国語の熟語も勉強できて楽しかったです。
今後も、何か興味深いことを見つけたら書きたいと思います^^


「鯨飲馬食」

『鯨飲馬食 げいいんばしょく』

鯨のように飲み、馬のように食べる。
むやみに飲み食いすること。
また、一度にたくさん飲み食いすることもいう。

出典は『史記』范雎伝(はんしょでん)。



類語

『牛飲馬食 ぎゅういんばしょく』

『暴飲暴食 ぼういんぼうしょく』


熟語カレンダーをめくっていて、そろそろこの手の言葉が出てくるのではないかと思っていました^^;



우음마식 [牛飮馬食]
가 물을 마시듯 술을 많이 마시고, 말이 풀을 먹듯 음식을 많이 먹음.

과음 [過飮] 과식 [過食] 、폭음 [暴飮] 폭식 [暴食] という言葉はありますが、
四字熟語にはならないようです。

類語がたくさんありました~。
광음 (狂飮)  굉음 (宏飮)  다음 (多飮)  장주 (長酒)  폭음 (暴飮)  
다음 (多飮)  장주 (長酒)  폭주 (暴酒)  남식 (濫食)

語彙が豊かということは・・・。(笑
きっとどの言語でも類語の多い領域ではないかと思います^^;


英語では、drinking like a fish and eating like a horse 魚のように飲んで馬のように食べる
発想は同じなんですね。
聖書から来た言葉ではなさそうなので、もしかしたら中国語が元かもしれません。
史記が書かれたのは紀元前、そして世界は繋がっていますからね~^^


「一陽来復」

『一陽来復 いちようらいふく』

冬が終わって春(新年)が来ること。
悪いことが続いた後に幸運が開けること。
陰暦11月、冬至のこと。

「来復」を当て字で「来福」とも書きますが、本来は誤りだそうです。



出典は、『易経』復卦。

これは、六十四卦の中の第二十四卦『地雷復(ちらいふく)』です。

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繋がっている線(爻こう)が陽、切れている爻が陰を意味します。
地雷復は、全てが陰になってしまった状態から一番下の爻(第6爻)だけ陽に転じたものです。
「一陽来復」、陽が一つ、再び帰ってくる。
そして上半分(上卦)が「地」を、下半分(下卦)が「雷」を意味していて
地面の下に雷のパワーが潜んでいる、
つまりこれから物事がゆっくり少しずつ動き出すことを表しています。

「一陽来復」という言葉、好きです♪
そしてこの「地雷復」も好きな卦のひとつです^^




일양내복 [一陽來復]
(1)음(陰)이 끝나고 양(陽)이 돌아온다는 뜻으로, 음력 11월 또는 동지(冬至)를 이르는 말.
출전은 《열자(列子)》의 <황제편(黃帝篇)>이다.
(2)겨울이 가고 봄이 돌아옴.
(3)궂은일이 걷히고 좋은 일이 돌아옴.

出典が異なっていますが確認できませんでした^^;


「光彩陸離」

『光彩陸離・光采陸離 こうさいりくり』

美しい光がまばゆいほどにきらきらと輝くさま。
「光彩」は美しい光。または輝くばかりに美しい彩り。才能やすぐれた面が際立って目立つこと。
「陸離」は光が入り乱れるさま。


陸離を引いてみると、
1.豊かに美しいさま。
2.長さがふぞろいのさま。
3.光の入り乱れるさま。
4.美しい玉。
5.分散する。

最初に熟語を見た時にはこういう意味だなんて思いもしませんでしたが、
調べてみてなるほど~と思いました。
勝手なイメージでは、空高く舞っている天女たち。
聖なるものは重力の影響を受けない、美しいものは天からやって来る、というような。
「陸離として光彩を放つ」のようにも使うようです。



類語

『光彩奪目・光采奪目 こうさいだつもく』

目を見張るばかりの美しい輝きやいろどり。
「光彩」は美しく輝く光。また、鮮やかないろどりの意。
「奪目」はすばらしさで、見る者をうっとりさせること。
一般に「光彩目を奪う」と訓読を用いる。



찬란육리 [燦爛陸離]
빛이 영롱하고 황홀함.

육리하다 [陸離-]
(둘 이상의 빛이)서로 뒤섞이어 눈이 부시게 아름답다.


「雲集霧散」

『雲集霧散 うんしゅうむさん』

雲や霧が集まっては散っていくように、多くのものが集まっては消えていくこと。


出典は、班固の詩、『両都賦』。
班固(はん こ)は後漢時代初期の歴史家・文学者です。

東都の主人と西都の客とを登場させ、西都の客が旧都長安の美しさ、文化や制度が整っていることを
誇張表現し、そのあと東都主人が西都の客の主張に論じ返しながら、東都の美しさを語らせたもの。
班固は後漢の皇帝である和帝(在位88年 -105年)が都を洛陽(東都)から
前漢時代の都の長安(西都)に移そうとするのを危惧して、この賦を作りいさめた。(wikipediaより

原文を探しましたが見つかりませんでした^^;
『文選』などに収録されているそうです。



類語

『離合集散 りごうしゅうさん』
人々がより集まって仲間をつくったり、また別々に分かれたりすること。




운집무산 [雲集霧散]
구름처럼 모였다가 안개처럼 흩어지는 일이 반복됨을 이르는 말.

이합집산 [離合集散]
모였다가 흩어지는 일.

이합집산하다
(둘 이상의 사람이)모이고 흩어지다.


「酔生夢死」

『酔生夢死 すいせいむし・すいせいぼうし』

酒に酔って、夢見心地で一生を終えること。
何も有意義なことをせずに遊んでばかりいて、無駄に一生を過ごすことをいう。


出典は、『程子語録』。

雖高才明智、膠於見聞、酔生夢死、不自覚也。
優れた才能や智恵のある人物でも見聞きしたものにとらわれると
酔生夢死して、自分で悟ることがない

程子というのは程顥(ていこう)・程頤(ていい)兄弟のことで、お二人とも北宋時代の儒学者だそうです。
ウィキペディアを読むと二人のお考えは少し異なるようなのですが、
これはどちらの方の言葉でしょうね~。

「夢」の読みは、「む」が呉読み、「ぼう」が漢読みです。



類語

『無為徒食 むいとしょく』
なすべきことを何もしないでただ遊び暮らすこと。



취생몽사 [醉生夢死]
술에 취하여 자는 동안에 꾸는 꿈속에 살고 죽는다는 뜻으로,
아무 하는 일 없이 한평생을 흐리멍덩하게 살아감을 비유적으로 이르는 말.

무위도식 [無爲徒食]
일하지 아니하고 빈둥빈둥 놀고먹음.


「千軍万馬」

『千軍万馬 せんぐんばんば』

大勢の兵隊とたくさんの軍馬。
また、戦場へ行った経験が豊かなこと。
転じて、社会経験が豊かな老練な人物。ベテラン。


最初にキーボードで打っていて変換されないな~と思ったら
「せんぐんまんば」と打っていました^^;

「海千山千」が必ずしも褒め言葉でないのに対して、
「千軍万馬」は良い意味ですね^^



類語

『海千山千 うみせんやません』 『海千河千 うみせんかわせん』
世間の経験を多く積み、物事の裏表を知り抜いていて悪賢いこと。
また、そのような人。したたか者。
「海に千年山に千年」とも。
海に千年、山に千年住んだ蛇(じゃ)は竜になるという言い伝えから。

中国から来た言い伝えのようですが、詳しく分かりませんでした。



『百戦錬磨 ひゃくせんれんま』
たびたびの戦いで鍛えられていること。
また、経験が豊かで処理能力にすぐれていること。




천군만마 [千軍萬馬] 천병만마 [千兵萬馬]
천 명의 군사와 만 마리의 말이란 뜻으로, 매우 많은 군사와 말을 이르는 말.

「千軍万馬」そのままの意味ということで、使い方が日本語と違いました。

그는 능히 천군만마를 거느릴 만한 인물이다.
彼は十分に千軍万馬を率いるに値する人物だ。

적군의 병사가 중요한 정보를 갖고 투항해 왔다는 소리에 장군은 천병만마를 얻은 기분이었다.
敵軍の兵士が重要な情報を持って投降してきたという知らせに、将軍は千兵万馬を得た気分だった。

사람들은 뛰어난 전사 한 명이 천군만마를 물리쳤다고 그를 치켜세웠다.
人々は、一人の優秀な戦士が千軍万馬を追い払ったと彼を褒め称えた。


「杯盤狼藉」

『杯盤狼藉 はいばんろうぜき』

酒宴のあとで、盃や皿などが乱雑に散らかっているさま。
また、乱れた宴会のさま。
「杯盤」は盃や皿。
「狼藉」は物が散乱しているさま。

「狼藉」は、オオカミが狩りなどで暴れまわっているイメージだと思っていましたが、
オオカミが寝る時に辺りの下草を踏み荒す習性があることから来ているそうです。

「狼藉」には2つ意味がありました。
1.無法な荒々しい振る舞い。乱暴な行い。
2.物が乱雑に取り散らかっているさま。

出典は、『史記』滑稽伝。



類語

『落花狼藉 らっかろうぜき』
1.花がばらばらに散ること。転じて、物が乱雑に散らばっていること。
2.花を乱暴に散らすこと。転じて、女性や子供に対して乱暴をはたらくこと。


対語

『浅酌低唱 せんしゃくていしょう』
『浅斟低唱 せんしんていしょう』
酒を味わいながら小声で詩歌を口ずさんで楽しむこと。

「浅酌」は、ほどよく酒を飲むこと。
「斟」はここでは、汲む・酒をつぐ・くみかわす。



천작저창 [淺酌低唱]
술을 알맞게 마시고 작은 소리로 노래함.